ハンドメイド作家のcaccio(カッチョ)です。
2019年のハロウィン衣装製作過程をシリーズでご紹介しています。
前回の記事はこちら↓
今回ご紹介するのは、完成した水干(すいかん)風上着です。
上着の各部分のサイズを考える
今年はうどんとそばの妖精(笑)という事で、和風のイメージで考えた衣装。
画像検索で和服を色々探している時に目に留まったのが、「水干(すいかん)」という服でした。
肩の所が割れていて、大きく四角い袖が特徴です。
よく時代劇などで目にする形ですよね。
作り方を探した所、「うさこの洋裁工房」というサイトの「【おさいほう】水干もどきの縫い方」というページを見つけました。
この通りに作ればなんとか作れそうでした。
型紙についても「【おさいほう】コスプレ用水干もどきの製図」のページに作り方がありました。
しかし、ここに載っているのは大人用のフリーサイズのみ。
娘(140cm)と息子(120cm)に合わせるには、自分で計算して考えるしかありません。
でも洋服と違って和服はほとんど直線しかないので、「ここが腕に当たる部分だから、ここがこれくらいの長さで・・・」と一つずつ考えていくと、なんとか形になりました。
※うさこさんのサイトには、中に着る甚平の型紙もあるのですが、今回は時間が無かったために作りませんでした。
中には市販の白長袖シャツを着せます。
完成した子供用水干風上着
そうして完成した水干風上着がこちらです↓
赤いきつねと緑のたぬきのパッケージをイメージした、赤と緑のかわいい服に仕上がりました(^^)v
それぞれのこだわりポイントや製作した感想をご紹介していきますね。
その1.着丈のサイズ感
最初のデザイン画では、腰の帯の所でたるませて帯を隠す予定でした。
それで首の付け根から膝の上辺りまでのサイズを測って作ったのですが、身体の厚みを考慮し忘れていたのです。
服は首の付け根から膝上まで一直線ではなく、身体の厚みの分短くなってしまうんですよね。
なのでたるませる余裕はなくなり、仕方なく帯が見えるような着せ方になりました。
もしこのページを見て水干風衣装を作ってみたいと思った方は、身体の厚みの分も考慮して10~15cm長めに設定する事をおすすめします。
まあ、帯が見えたら見えたでそれもかわいいんですけどね。
その2.胸のパッケージ
胸にドーンと付いているパッケージ。
これは当初フェルト等を切り貼りしてパッケージを再現しようと思っていたのですが、日が迫るにつれてそんな余裕は無くなり、結局アイロンプリントペーパーで作る事にしました。
- 本物のパッケージをきれいに洗ってプリンターでスキャンする。
- 画像ソフトでA4サイズに拡大する。
- アイロンプリントペーパーに反転させて印刷する。
- 白いシーチングの布に転写する。
- 転写した物の周囲に1cmくらい縫いしろを取って丸く切る。
- 丸く切ったフェルトを芯にして、縫いしろに1cm間隔で切込みを入れて裏側に折り、一周縫う。
- 上着の上側に縫い付ける(はみ出ている部分は縫っていない)。
着物のように前を合わせる形の服なので、大きい丸の形一周全部は縫えません。
私はそのままパカパカさせて着せていたのですが、気になる方はスナップボタン等で留めるといいと思います。
その3.えり周り
えりを縫う時は、曲線と直線を縫い合わせるので結構難しいです。
うさこさんの作り方には書いてありませんが、えりを縫う時カーブの縫いしろに切込みを入れると縫いやすくなりますよ(まず見頃とえりを縫い合わせてから切込みを入れる。それから裏にかえしてまつり縫いです)。
本当はえりに紐を挟んで縫ってその紐で首の所を結ぶらしいのですが、丁度良い材質の紐が無かったので付けませんでした。
代わりにえりの所にスナップボタンを縫い付けて留めました。
その4.菊綴(きくとじ)
袖の付け根と中央に「菊綴(きくとじ)」という飾りを付けました。
これは水干には付き物の飾りのようで、うさこさんのサイトにも「【おさいほう】菊綴じの作り方」というページがありました。
これを参考に初めて作ってみた菊綴。
正直言ってすっごい手間がかかる!
作っている途中で「これってフェルトを丸く切って貼るだけでも、遠目から見たら分からないんじゃ・・・」と、怠け心がムクムクと顔を出してきました。
しかし最初に材料のレース糸を4色も買ってしまったので、もうやるっきゃありません(T▽T)
夫にも手伝ってもらいながら、なんとか完成させました。
- うさこさんのサイトには「糸を200回巻く」とありましたが、レース糸という太い糸を使ったので100回で大丈夫でした。
- 「放射線状に広げてつぶす」所は、手の平に乗せて勢いよく「パァン!パァン!」と叩くときれいにつぶれます。
- 糸が乱れないように、裏側にでんぷんのりを水で薄めた物を筆で塗りました。乾くと白っぽくなってしまったので、表側はスーパーハードヘアスプレーで固めてみました。でも着ているとやっぱり乱れてきてしまったので、気になる方は周囲を一周縫い付けてしまってもいいと思います。
- うさこさんは洗濯を考慮してスナップボタンで留めたとありましたが、私は何度も着る予定が無いので糸で数か所縫い付けてしまいました。
その5.帯
帯は4cm幅185cmの物を作りました。
本当は腰に2回巻いて縛る予定だったのですが、巻いてみたら意外に短くて1回巻きにしました。
正に「帯に短し」!
まあ、長めの蝶々結びがプラプラしてるのも、それはそれでかわいいので良しとしました(こういう臨機応変にいけるのがオリジナルキャラの良い所!^^;)
その6.紐通し
そでの端から3cmの所に一定の間隔で紐通し用の切込みを入れました。
中に通す飾り用の白いリボンを探して100円ショップを4軒ハシゴしましてね。
やっと見つけた!と思って買って帰ったリボンを見てみたら、まさかの真ん中シースルー!(T▽T)チガウコレジャナイ・・・
まあ買ってしまった物はしょうがない。ちょっと洋風なテイストが入ってしまいましたが、これはこれでかわいいので・・・(^^;)マタデタ
ハンドメイドコスプレ衣装作りには、時には妥協も必要です。
次回は小物をご紹介します
初めて作った水干でしたが、なんとか形になりました。
当初の予定と違った所は多々ありましたが、まあまあの出来ではないでしょうか。
さて、次回はその他の小物をご紹介したいと思います。
それでは、また。
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