ハンドメイド作家のcaccio(カッチョ)です。
先日、購入した裁ちばさみから「キーキー」と嫌な異音がするようになりました。
その裁ちばさみをメーカーに修理に出した時の体験談をご紹介したいと思います。
目次
初めて良い裁ちばさみを購入する事にしました
今年の5月、初めて裁ちばさみを買い替えました。
長女を妊娠した時に買った1000円前後の裁ちばさみを9年近く使っていたのですが、まったく手入れをせずに使い続けていた為かなり切れ味が落ちていたのです。
それでユザワヤに行った時に「裁ちばさみ試し切りコーナー」があったので、良いはさみはどれくらい切れるのか試し切りしてみました。
それがまあ切れる切れる!
今までの裁ちばさみが「ザクッ!・・グッ・・ザクッ!・・ググッ・・ジャキッ!」って感じだとすると、高い裁ちばさみは「サクッ・・・サクッ♪サクッ♪サクッ♪」って感じです。
何と言いますか、布に対する抵抗感がほとんど感じられず、ただ開いたはさみを元に戻してるだけ、何も切っていないような感覚でスイスイ切れるのです。
「うわ~、切れ味いいな~!こんな裁ちばさみがあったら、商品作りがもっとはかどるだろうな~!」と思ったものの、良い裁ちばさみはやっぱり高い!
すぐには決められずスゴスゴと家に帰りました。
帰って夫に相談した所「裁縫を仕事にしてるんだから良いはさみ買えば?」と言ってもらい、母の日も近かった為「ではこの裁ちばさみが母の日のプレゼントって事で!」と自分に言い訳を用意し(^^;)、再びユザワヤへ向かいました。
悩んで購入したのはクロバーの裁ちばさみ
ユザワヤのはさみコーナーに行き、どれにするかを考えます。
定価で買うのは高いので、ユザワヤのLINE@で送られてきた「おともだち限定40%OFFクーポン」を使う事にしました。
試し切りした中から最終的に候補が2つ残りました。
一つは「庄三郎」というブランドの、持ち手の所が黒い昔ながらの裁ちばさみです。
これはユザワヤ芸術学院というカルチャースクールでも使われていると書かれており、切れ味もとても良いものでした。
本当はこれにしようかと思ったのですが、ちょうど特価品になっておりクーポンが使えないとの事で断念。
それでもう一つの候補、クロバー株式会社の「布切はさみ NCS-240」に決定しました。
このはさみ(New Classic Shears ニュー クラシック シィアーズ)は、伝統的な布切はさみの形状を活かし、新しい製法を採用することにより、シャープな切れ味と安定した品質を実現させました。
刃の表面をビーズブラスト加工を施すことにより、光沢を押さえた上品な仕上がりと表面にキズが入った時など目立ちにくくしています。
高硬度焼入れを施すことで、錆びにくく、切れ味が長持ちします。刃の重さとハンドル部の重さのバランスを考慮し、すべて金属製にすることにより、伝統的でしっくり手に馴染む重さに仕上げています。
最初に惹かれたのは、シルバー一色の見た目です。
持ち手と刃の色がほとんど同じで継ぎ目が目立たず、近未来的でかっこいい!
そしてそのサクサク切れる切れ味。
例えていうならはさみで豆腐を切っているような感じ(なんじゃそりゃ^^;)
本当に軽く切れるので、生地を切る時の「は~あ、やるかっ!」という気合いがいらなくなりそうです。
ずっしりとした重みもあり、その自重によって刃を開閉させる力が少なくて済むそうです。重みで勝手に閉じていくと言う感じです。
元は7500円くらいだったのですが、40%OFFクーポンで4500円くらいで買う事ができました。
それでも私にとってはとても高価な裁ちばさみなので、長く大切に使おうと思いました。
3か月ほどでキーキーと異音がするようになった
買った当初はとても調子が良く、生地をサクサクと切ってくれていたのですが、3か月程たつと切る時に「キーキー」という嫌な音がするようになりました。
刃と刃の合わせ目の辺りから、ガラスを爪でひっかいた様な、なんとも言えない嫌な音がするんです。
切れ味に変わりはないので使おうと思えば使えるのですが、生地を切るたびにその音がするので次第に裁縫自体が嫌になってきました。
自分で油を差そうかとも思ったんですが、どこにどれくらい差したらいいかも分からないし、それが原因で切れなくなったら怖いので、メーカーに修理に出す事にしました。
まずはホームページからお問い合わせメールで相談
そうは決めたものの、ひょっとしたら自分で直す方法があるかもしれないと思い、まずはクロバー株式会社のホームページを見てみました。
するとトップページの一番下に「お問い合わせ」とあり、そこからメールが送れたので以下のような質問を送ってみました。
買って3ヶ月ほどですが、切る時にキーキーと嫌な音がするようになりました(ガラスを爪でひっかくような音)。
これは何か対策はあるでしょうか?
2~3日後に返信が来るかな?と思っていると、なんとメールを送ったその日のうちに返信がありました。
Caccio様
いつもクロバー製品をご愛顧賜りまして誠に有り難うございます。
この度は『NCS布切はさみ240』につきましてお問合せ有り難うございます。
誠に恐れ入りますが、お手元の商品を確認させていただきたくご送付のお願いを申し上げる次第です。
ご面倒をおかけいたしますがよろしくお願いします。
技術の方にて修正が可能な場合、修正させていただきます。
恐れ入りますがご送付時の送料はお客様ご負担にてお願いします。
まずは、取り急ぎお知らせを申し上げます。
クロバー株式会社 お客様係
うーん、やっぱり現物を送付しなければ修理は出来ないようでした。
そりゃそうですよね、原因も分からずに修理方法なんて言えませんものね。
裁ちばさみを梱包してクロバーへ郵送
郵送する為に裁ちばさみを梱包しました。
まず、裁ちばさみを危なくないように梱包材(プチプチ)で包み、さらにどこかのお店でもらったビニールの袋に入れました。
袋の中には、メールでやり取りした者ですという手紙を同封しました。
返送してもらうための住所も書いてあります。
それを郵便局に持っていき、「定形外の規格内郵便」で郵送してもらいました。
重さは275.5gだったので、送料は380円かかりました。
1週間後に修理された裁ちばさみが返送されてきた
9月20日に郵送して丁度1週間後の9月27日。
クロバーから袋に入った裁ちばさみが返送されてきました。
中には丁寧な修理報告書も同封されていました。
- 裁ちばさみをご愛用いただきありがとうございます。
- ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。
- 裁ちばさみの調整を技術の方でいたしましたので、お立て替えいただいた郵送料とともにご送付いたします。
- この度の件につきましては、ご寛容のほどお願い申し上げます。
- はさみのご使用後はミシン油やスプレー式潤滑油を綿布にふくませて、小刃(コバ)を払拭してコーティングしてください。
- 小刃が油切れを起こしますと、乾燥してカラカラの状態になり、金属の刃同士でお互いを傷つけ合います。
- 油をつけ過ぎて生地を汚さないようご注意ください。
- 潤滑油が蒸発しないように、はさみはサックに入れて保管くださいますようお願いいたします。
肝心の裁ちばさみですが、もちろん見事な滑らかさが復活して帰ってきました。
もうシャッキシャキのサックサク。
買ったばかりのような使い心地に戻っていました。
ありがたかったのは、この修理を無料でしてくれた事と、送付時の送料分の切手を同封してくれていた事です。
最初の相談メールでは「ご送付時の送料はお客様ご負担」となっていたので、もちろん私が払うつもりでした。
でも、かかった送料分の切手を同封していただいたので、実質すべて無料で修理する事ができたのです。
クロバーさんの対応に感激し、ファンになってしまいました(^^)
裁ちばさみはお手入れしながら使いましょう
今まで9年間使っていた裁ちばさみは、正直言って一度もお手入れをした事がありませんでした。
1000円程度のはさみなので、さすがに研ぐまでは考えた事がありませんでしたが、油くらい差してたらもうちょっと使いやすかったのかなと思いました。
今回のクロバーさんのアドバイスで裁ちばさみのお手入れ方法が分かったので、今度は変な音がしないように油を差しながら丁寧に使っていきたいと思います。
ご自宅で使用している裁ちばさみ、切れ味が悪いなとか変な音がするなと思ったら、一度油を差してみてはいかがでしょうか?
それでは、また。
今回ご紹介したクロバー株式会社の裁ちばさみ、本当に切れ味が良くておすすめです。生地を切るのに疲れる、新しい裁ちばさみを探している方は、ぜひご覧になってみてください↓
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