パフスリーブTシャツの後編、はじまる・・・
ハンドメイド作家のcaccio(カッチョ)です。
昨日から始めた裁縫クエスト、早速たくさんの方に見ていただきました。
ありがとうございます(^^)
今日はいよいよ後編です。
<前回までのあらすじ>
レベル5の強敵・パフスリーブTシャツに挑んだcaccio。
型取りと伸び止めテープはなんなくこなしたものの、連日の睡眠不足からなんでもない肩線縫いに足止めをくらう。
泣きながらリッパーで回復し、いよいよ最大の難関・Erygury(衿ぐり)へと挑む!
・・・詳しくはこちらをご覧ください↓
えりぐりのこうげき
まずは襟ぐり布を作ります。
Tシャツを細長く切ったものを、中心線で外表に折ってアイロンで折り目を付けておきます。
それを中表に折り直し端を縫い、さっきの折り線でたたみ直せばできあがり。
それを衿ぐりに合印に合わせてまち針でぐるっと留めます。
この時、衿ぐり布の方が短くなっていて一周するには足りないはず。
気にせず印同士を留めていきます。
ここで型紙本の説明を読みますと
「衿ぐり布を引っ張りながら縫い合わせます。」
・・・で、出た~!!
裁縫初心者、また普段伸びない布(布帛・ふはく)しか使わない人間から見たら恐ろしい未知の敵「引っ張りながら縫い合わせる」!
もうこの字面を見ただけで、精神的エネルギーを削られる気がします(;´Д`)ハァハァ
だって布を引っ張りながら縫うなんて、普段は絶対にやってはいけないと言われてるんですよ?
布が伸びちゃうんじゃない!?
縫い目がずれちゃうんじゃない!?
針が折れちゃうんじゃない!?
かなりの勇気を振り絞りながら縫い合わせ開始です。
フットペダルを踏み込むと同時に、衿ぐり布をぐいっと引っ張ってみると・・・
お?意外と大丈夫。
ミシンがズンズンと布を送ってくれるのに合わせて、少しずつ縫い進めていきます。
最初は控え目に引っ張っていたものの、やってみると結構がっつり引っ張らないと合印までの帳尻が合いそうにありません。
最初のビクビクはどこへやら、後半はもうこれでもか!ってくらいグイグイ引っ張りながら縫っていきました(´_ゝ`)ヤッテミルモンダ
縫い終わりの所ですが、伸びない布の場合だと少しでもずれてるとギャザーが寄ったりしてしまいますが、伸びる布だとちょっと引っ張ってやればきれいに縫い合わせられるので楽ですね。
なんとか衿ぐり布が縫い終わり、縫い代を3枚一緒に端ミシンをかけました。
縫い代を内側に入れ見ごろ側にアイロンで倒し、戻らないようにぐるっと一周縫い留めます。
これで衿ぐり部分は完成です!ヽ(T▽T)丿ヤッター!
我ながらこういう売ってるやつみたいなのも作れるんだなあとちょっと感動。
あ、家庭用ミシンを使ってる方は、首周りは小さいジグザグ縫いや伸縮縫いと書いてある縫い方で縫ってくださいね。
直線縫いだと頭を入れた時に糸が引っ張られて切れてしまう場合がありますので。
パフスリーブのこうげき
次はこれまた強敵のパフスリーブ付けです。
パフスリーブ(肩の部分にギャザーを寄せてふんわりふくらませた袖)と聞くと「難しそう・・・」と思う方もいるでしょう。
しかし、実は普通の袖よりも簡単かもしれません。
というのも、袖と身ごろの肩部分を縫い合わせる時ってカーブとカーブを縫い合わせるのでしわが寄りやすいんです。
それで袖のカーブに粗い幅のミシンをかけてギャザーを寄せて、それをアイロンで平らにつぶして縫い合わせたりするんです。
でも、パフスリーブはしわ寄せ放題なので、それほど神経質にならなくても大丈夫。
気軽にいってみましょう!
まず袖布の縫いしろのギャザー止まりという印の間に、上糸調子を最大限弱くして粗い幅にしたミシンを2本かけます。
その袖布と身ごろの肩部分を中表に合わせ、合印同士をまち針で留めます。
この時は、まだ袖布の方が長くてだぶついてる状態です。
ここで、先ほどかけた粗いミシン糸を引っ張ってギャザーを寄せましょう。
身ごろの肩部分と同じ長さになるまでぎゅーっとギャザーを寄せていきます。
この時、ミシン糸の片方を結んでおくと、糸がすっぽ抜けるのを防ぐ事ができます。
同じ長さになったら縫っていきます。
ここでさっき弱くした上糸調子を元に戻すのをお忘れなく!
弱くしたのを忘れてそのまま縫って、縫い終わってから変な縫い目を見て気づく「裁縫あるある」にご注意ください(´Д⊂)コレデナンドヤリナオシタコトカ・・・
すでにギャザーが寄っているので、縫いしろの幅だけ気を付けながら縫っていけばOK。
縫えたらギャザーを寄せた粗いミシン糸を抜いて、2枚一緒に端ミシンをかけて身ごろ側にアイロンで倒せば終了です。
わきとそでぐちのこうげき
両袖が完成したら身ごろの脇を縫います。
前身ごろと後ろ見ごろを中表に合わせ、すそから脇下、袖口まで一気に縫っていきます。
縫いしろは2枚一緒に端ミシンをかけて後ろ側にアイロンで倒します。
いよいよゴールが見えてきた所で・・・
またまたキター!
袖口布もまた「引っ張りながら縫い合わせる」のです。
衿ぐり布とほぼ同じ工程で作ります。
さっき一回やったので、もう恐れる事はありません。
グイグイ引っ張りながら縫い合わせてやりました( ̄▽ ̄)Vイェイ
すそのこうげき そして完成へ・・・
そして最後、すその仕上げです。
端ミシンをかけてほつれないようにして、縫いしろをアイロンで裏側に折り返します。
それを一周ぐるっと縫って、ついにパフスリーブTシャツの完成です!!
着古したマタニティーが新たに生まれ変わりました。
娘がおなかの中にいた時に着ていた服が、今度は娘が着るようになるとは、なんだか不思議な感じです。
また機会があれば、第2弾をやってみたいと思います。
長々と読んでいただき、ありがとうございました!
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